転職会社によっては、転職が決まると報奨金をもらえる会社もあり、転職者としては大変おいしい思いができます。
転職の際には、引っ越しが必要であったり、職場の移動に伴い何かと出費が重なるもの。
さらに前の勤務先からの給与が支払われなかったり、ちょうど新たな勤務先からの給与との間が空いてしまうような場合もあり、転職会社から支払われる報奨金は、実はとっても有り難い存在です。
もちろん、報奨金に目がくらんで転職先を選んだがために、「転職に失敗した」「待遇の悪い薬局だった」といったことがあっては本末転倒ですので、転職の際のせっかくの報奨金ではありますが、転職の際の参考程度に考えるのがよいと思います。
その報奨金は本当に転職会社から支払われていますか?
いざ、転職を決めようと思ったとき、転職会社の方から甘い誘惑を受けることがあります。
「こちらの薬局に転職されると、報奨金20万円が頂けますよ!」
「こちらのドラッグストアは、今キャンペーン中で報奨金が貰えますよ」
思わず心が揺らいでしまいそうですが、ちょっと待って下さい。
なぜその薬局に転職した場合だけ報奨金が貰えるのでしょうか?
よくよく確認するとお給料が安かったり、待遇が悪かったりしませんか?
転職前の書面だけでは、入ってからのことは中々わからないものですから、実際にはとても景気がよくて報奨金を出してでも早く人材がほしいだけの優良な会社なのかもしれません。
しかし事実として、その報奨金はその薬局から捻出される費用で賄われるものであり、入社後はあなたがその報奨金を賄う(負担する)側に回るということです。
安易に報奨金につられるぐらいなら、むしろ報奨金の無い薬局を選択して、給与や待遇面のよいところ探したほうが良いかもしれません。
報奨金の貰える転職サイト・転職会社
転職先から支払われる報奨金に関しては、上記のような注意が必要であることがわかりました。
一方で、転職先にかかわらず、転職が成立すると報奨金の貰える転職サイトや転職会社がありますが、ことらはどうでしょうか?
この場合の報奨金は、転職先からではなく、転職会社から支払われます。
もちろん、もともとの原資は転職先の薬局からの資金になりますが、転職会社が一律に支払う報奨金であるため、個別の薬局・ドラッグストアに対しての情報に偏ることのない、より健全な転職会社・転職サイトである証拠とも言えると思います。
近年の薬剤師不足から、薬剤師向けの多くの転職会社では報奨金制度を導入していますので、転職成立時の報奨金があるから、怪しい転職会社というわけではありません。
一方でやはり、特定の薬局に転職した場合の特別な報奨金は、転職者だけでなく転職会社にも同様のバックマージンが発生するなどしています。つまり、転職会社に優先的に自社を宣伝してもらうための個別報奨金です。
この薬局に転職すれば、「特別に報奨金がもらえますよ」「とてもよい薬局ですよ」「待遇がよいですよ」などなど、特定の薬局の売り文句の一つに「特別報奨金」が存在するのであって、転職会社には特別にお勧めしたい裏の理由があると考えられますので、注意が必要です。
転職サイトの報奨金は?
”薬剤師転職サイト”に関しては、まず自社の転職サイトへのアクセスを増やす目的で、報奨金制度をキャッチコピーとして利用する広告が大変多くみられます。
転職サイトを利用することで、採用活動の効率化とコストダウンが可能なため、多くの薬局が転職サイトを利用し、コストダウンした分を報奨金として使うことが出来ます。
多くのサイトでは、その転職サイトを通じた転職成立のすべてを対象としていますから、特定の薬局を強く推薦したりすることは少なく、条件や要望に沿った薬局を公平に推薦してくれるサイトが多いでしょう。
また、同じ薬局であってもサイトごと報奨金が異なる場合があります。せっかくの転職報奨金ですので、より高額ないサイトを選んで契約しましょう。
まとめ 転職時の報奨金について
- 報奨金はもらえるならもらいたい!
- 転職担当者の誘惑「こちらの薬局に転職すると特別に報奨金が貰えますよ」は、参考程度に!
- 特別報奨金をもらうくらいなら、給与や待遇の向上を要求しよう。
- 特別報奨金ではなく、どの薬局への転職でももらえる報奨金を出す転職会社がより健全。
- 転職サイトの報奨金は、積極的にもらうべし。
- 同じ転職先でも転職サイトによって報奨金が異なる場合があるため、高いサイトを選ぶべし!